zamysanのブログ

中日ドラゴンズファンとして感じたことを書いています

2020年ドラフト! ~素材重視の指名に回帰!?~

10/26にドラフト会議が行われました。ドラゴンズの指名を総括すると、1~3位は完璧な指名、4位以下は楽しみな指名、といったところでしょうか。
今年のドラフトの特徴としては、高校生の上位指名が1位指名3人・2位指名3人と少なかったため、例年なら上位で指名されるような有望な選手を下位で指名することができたのではないかと思います。

 

指名選手
 1位 高橋宏斗 投手  右投右打 中京大中京
 昨秋の明治神宮野球大会で優勝し、今年の県の独自大会や甲子園交流試合なども含め、公式戦では負けなしでした。
 今年の高校生№1投手で、昨年の奥川投手に近い評価をされていました。大学進学を希望していましたが、直前でプロ志望に変更しています。
 もし春・夏の甲子園があり、最初からプロ志望をしていれば、間違いなく競合した投手だと思います。そういう意味では、色々な巡り合わせがあって、ドラゴンズが単独1で位指名できたのだと思います。
 昨秋の明治神宮野球大会の記事を再掲載します。

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 2位 森 博人 投手  右投右打 豊川高-日体大
 個人的には、今年の1月からドラゴンズの1位指名と予想していた選手ですので、会心の指名となりました。2017年ドラフトの石川翔投手や2018年の梅津投手のように、外れ1位で考えていた選手が2位で指名できたとういう最高のパターンが、2位の指名順が10番目であったにも関わらず、今年も実現しました。
 他球団に1位で指名される選手だと思っていましたが、即戦力投手が必要なチームが順調に指名できたことや、2位指名で左腕投手に人気が集まったことなどから、思いがけず残っており指名がすることができました。2位指名の順番が回ってきた時点で、森投手の指名を確信しました。
 日体大には元ドラゴンズの辻孟彦コーチが所属しており、一昨年の松本投手(西武1位)・東妻投手(ロッテ2位)、昨年の吉田投手(ヤクルト2位)と上位で指名される投手を輩出しています。
 ドラゴンズはこれまで辻コーチが育てた投手を指名できていませんでしたが、愛知県出身で大のドラゴンズファン(ドラゴンズ公式HPより)の森投手が指名できたことは、縁があったのだと思います。
 今年1月のドラフト予想記事を再掲載します。

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 3位 土田龍空 内野手 右投左打 近江高
 走攻守揃った期待の高校生遊撃手です。9/23の文春野球コラムに米村チーフスカウトが土田選手を評価するコメントがのっています。
 「まさに野生児。第一印象はチャランポラン。でも、グラブさばきやバットコントロールには天性の柔らかさがあります。うーやん(宇野勝)ですよ。結局、守備は宇野が一番うまかった。土田は守れて、打てるショートになれると思います」
 1軍レベルでショートが守れる選手が現状、京田・堂上・三ツ俣の3選手しかいませんので、ショートが守れる選手の補強は急務でした。元山選手(東北福祉大)の指名を予想していましたが、土田選手の将来性を評価して指名したのだと思います。
 土田選手は、中スポに「3、4年くらいしっかり下積みして、5年目くらいからレギュラーとして活躍したい。それから自分の限界を感じるまで、レギュラーで居続けたい」と将来を見据えたコメントをしています。幸い2軍のショートのポジションは空いていますので、じっくりと鍛えてほしいと思います。
 ショート以外のポジションは他のポジションから選手を回すこともできますので、野手の起用の幅が広がるいい指名になったと思います。

 

 4位 福島章太 投手  左投左打 倉敷工高
 左腕で146キロ(ドラゴンズ公式HPより)を投げる本格派の投手です。高校生投手では、高橋・山下・中森・松本・小林投手に次ぐ6番目の指名となりました。
 ドラゴンズの1月のドラフト会議で1位指名候補にあげられていた高田投手(静岡商DeNA6位)を差し置いての指名ですので、期待が高い投手だと思います。


 5位 加藤 翼 投手  右投右打 帝京大可児
 阪神藤川投手の火の玉ストレートを目標に掲げる、ストレートに威力のある投手です。高校生投手では8番目の指名となりました。最近のドラフトでは地元枠となっている5位での指名となりました。

 

 6位 三好大倫 外野手 左投左打 JFE西日本
 高卒社会人5年目の選手で、144キロを投げる左腕投手でしたが昨年外野手に転向したそうです。香川県出身で2015年の三本松高校3年の時に、投手・野手の二刀流の選手としてプロ注目との記事がありましたが、それ以降はほとんど情報がなく、今年のドラフト候補選手としても見かけませんでした。
 ドラゴンズ公式HPでは「走・攻・守、三拍子そろった好選手。力強いスイングも魅力的である。」とされています。当たればすごい選手になるかもしれませんが、下位指名の外野手ということで、失礼ながら期待としては石岡選手や滝野選手くらいかなと思っています。

 

 育成1位 近藤 廉   投手 左投左打 札幌学院大 
 東京出身で北海道の札幌学院大へ進学した近藤投手には、7球団から調査書が届いており、器用な左腕と評価されています。大学生ということもあり、1年目から支配下を目標にするとのことですが、制球が課題な面もあるようです。。
 北海道は八木スカウトの担当で、昨年は竹内投手が6位で指名されましたが、この近藤投手も竹内投手と同じくドラゴンズファンとのことです。

 育成2位 上田 洸太朗 投手 左投左打 享栄高
 課題がたくさんあるものの、ものになればすごい大型左腕との評価です。大阪桐蔭高校を練習試合で完封した実績もあるようです。近藤スカウトの母校である享栄高の投手で、夏に近藤スカウトが厳しいコメントをしていましたので、もしかしたら指名があるかもと思っていました。

 育成3位 松木平 優太 投手 右投右打 精華高
 投手に転向してまだ1年でこの夏急浮上してきた投手とのことですが、肘の使い方が柔らかくバランスの良いフォームで、2~3年鍛えれば面白い投手と評価されています。まさに育成したい選手ですね。

 

●ドラフトの感想
 育成選手も含めて、投手7人/野手2人、右投手4人/左投手3人、高校生6人/大学生・社会人3人、の指名となりました。野手の指名が少なかったですが、現在2軍にいる若手野手に期待ができますので問題ないと思います。
 ドラゴンズは元々将来の伸びしろを判断材料とするドラフトを行っているようでしたが、昨年のドラフトでは、橋本投手・岡野投手・郡司捕手など、現有戦力の足りない部分を埋める選手の指名が行われた印象でした。しかし今年は、将来性や素材を重視した指名に戻ったものと思われます。やはり、大学生や社会人などの即戦力と言われる選手でも一年目から活躍できるのは今年の森下投手などほんの一部の選手だけですし、ドラゴンズでも、2016年にドラフトで指名した社会人選手の木下捕手・福投手・阿部選手が、ようやく昨年や今年から活躍し始めた状況があります。そうしたことを考えると高校生を指名してじっくり育てるという考え方で良いと思います。
 今年は夏の甲子園が開催されなかったため、代わりにプロ志望高校生合同練習会が開催されました。8/29・30に開催された甲子園での合同練習会には、ドラゴンズから指名された、土田選手・福島投手・加藤投手・上田投手・松木平投手の5選手が参加しました。この練習会も指名のポイントになったのではないかと思います。
 ドラゴンズは2016年以降の4年間は高校生を育成では指名していませんでした。高校生を育成で指名しないのは、過去に呉屋投手や藤吉選手など自分から辞めてしまった選手がいたため、育成で高卒選手を育てるのは難しいと判断したからだと思います。しかし、今年のドラフトでは、上田投手と松木平投手の2人が育成で指名されました。上田投手は近藤スカウトの母校の享栄高の選手ということで本人の意思も確認できたものと思われますし、松木平投手も性格等を見極めたうえで育成でもやっていけると判断して指名したのだと思います。今年は異例の年でしたので、高校生の育成指名が解禁されたのかもしれませんので、来年以降どうするかも注目していきたいと思います。

 

今年は森投手の活躍と高橋投手の登板を楽しみにしたいと思います。他の選手の活躍は将来に向けての楽しみになると思います。
指名された選手はドラゴンズに縁があった選手ですので、これからの活躍を応援していきたいと思います。
以上
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