ヤクルトスワローズの小川泰弘投手が国内FAを宣言しました。宣言残留もあり得るものの他球団の話を聞いてみたいとのことです。
ドラゴンズによる小川投手の獲得はあるでしょうか?
小川投手は愛知県出身で、成章高校の時には愛知県選抜で福谷投手とチームメートになったようです。
小川投手のこれまでの成績と年俸です。
年度 勝利 敗北 完投 完封勝 勝率 投球回 三振 防御率 年俸
2013 16 4 4 3 .800 178 135 2.93 1,200
2014 9 6 0 0 .600 108.1 108 3.66 5,600
2015 11 8 1 1 .579 168 128 3.11 6,500
2016 8 9 4 1 .471 158 114 4.50 10,000
2017 8 7 2 1 .533 124 109 2.83 8,800
2018 8 5 0 0 .615 108 94 2.75 9,000
2019 5 12 2 1 .294 159.2 132 4.57 9,200
2020 10 8 1 1 .556 119 83 4.61 9,000
通 算 75 59 14 8 .560 1123 903 3.63
ヤクルトスワローズからは、4年総額7.5億円の契約を提示されているとの報道ですが、思っていたよりも安い印象です。ここ4年間はほとんど年俸が変わっていません。
通算75勝、8年連続100投球回以上、8勝以上が7回、通算8完封という投手は貴重だと思います。しかも必ずしも強い球団ではないなかで、この成績は立派だと思います。
ドラゴンズは、選手の年俸を厳しく査定しているように新型コロナウイルスの影響で節約している状況です。しかし、一方で、選手から球団としてのビジョンを問われて、これには、優勝を目指すのか?そのために必要な投資をするのか?、といったことも含まれているのではないかと思います。
ドラゴンズでは、大野投手が今年国内FA権を獲得し年俸3億円超での複数年契約を締結しました。沢村賞や2年連続最優秀防御率を考えるとこの金額でも安いと思いますが、大野投手の通算成績は69勝67敗なので、小川投手(75勝59敗)の方が通算成績は良いのです。
ドラゴンズの査定基準でも、これだけ安定した成績を続けられる投手であれば、年俸2億円程度は出せるのではないかと思います。小川投手のこの2年間の防御率が悪い点は懸念されますが、ヤクルトは2年連続最下位でしたし、ナゴヤドームであれば防御率も改善すると思われます。
小川投手が、①地元愛知県出身の選手であること、②先発で安定している投手であること、③獲得した場合は優勝に近づくことができること、④3年総額6億円程度は提示できると考えられること、からドラゴンズは獲得のオファーを出すのではないかと思います。
コロナのためお金を使えないという判断もあるのかもしれませんが、球団として優勝を目指す姿勢は見せてほしいと思います。
しかし、巨人など他の球団であれば、年俸3億円程度は提示できると思いますので、金額面での獲得競争になれば、ドラゴンズは勝てないと思います。小川投手が地元愛知県の球団で野球をしたいとの考えがあれば、もしかしたらドラゴンズでプレーしてくれるかもしれません。ただし、小川投手がドラゴンズファンだったとの情報はなく、巨人ファンだったとの噂があるのみです。