前回の記事↓の続きです。今回は、甲子園の準決勝・決勝戦を記録します。
8月28日(土)準決勝
智弁和歌山(和歌山)200 002 010|5
近江(滋賀) 001 000 000|1
智弁和歌山高校先発背番号1の中西投手が1失点で完投しました。
近江高校は先発の2年生背番号8の山田投手が好投しましたが、背番号1の岩佐投手が腕の張りで登板できなかったのが残念です。しかし副島投手と外義投手という2人の2年生左腕が好投しました。
8月28日(土)準決勝
智弁学園(奈良) 000 300 000|3
京都国際(京都) 000 010 000|1
智弁学園高校は背番号10の小畠投手が1失点完投、自身で3ランホームランも打ちました。
京都国際高校は先発の2年生背番号9平野投手が3点を失いましたが、5回から登板した2年生背番号1森下投手は無失点に抑えました。
近江高校と京都国際高校は準決勝で敗れましたが、ともに2年生の好投手が複数いますので、来年が楽しみです。
8月29日(日)決勝
智弁和歌山(和歌山)400 001 121|9
智弁学園(奈良) 020 000 000|2
智弁和歌山高校は背番号18伊藤投手が先発し、4回裏のピンチで背番号1中西投手が登板しその後は0点に抑えました。
智弁学園高校は背番号1西村投手が先発し、6回から背番号10小畠投手が登板しました。前川選手が3安打を打ちました。
智弁和歌山高校は4試合目、智弁学園高校は6試合目ですので、投手の疲労の差が出たような気がします。決勝戦に登板した両チーム投手の準決勝までの投球回と投球数です。
智弁和歌山高校:伊藤投手0.1回・1球、中西投手17.2回・269球
智弁学園高校 :西村投手24回・327球、小畠投手21回・248球
今年の夏の高校野球で印象に残った選手です。*は甲子園出場せず。
●右投手
*達 孝太 投手 右投右打 奈良・天理高
風間 球打 投手 右投左打 秋田・明桜高
畔柳 亨丞 投手 右投右打 愛知・中京大中京高
深沢 鳳介 投手 右投右打 千葉・専大松戸高
右投手では、長身の達投手と風間投手が魅力的でしたが、ストレートの威力は達投手の方があるように見えました。畔栁投手は魅力的なピッチングで惹きつけられました。深沢投手はサイドスローから好調時は圧巻のコントロールを見せました。他にも小園投手(市立和歌山高校)や森木投手(高知高校)など、好投手がいました。
●左投手
秋山 正雲 投手 左投左打 東東京・二松学舎大付高
木村 大成 投手 左投左打 南北海道・北海高
*石田 隼都 投手 左投左打 神奈川・東海第相模高
松浦 慶斗 投手 左投左打 大阪・大阪桐蔭高
左投手では、秋山投手がコントロールも良く安定感がありました。球速が出ていたのが木村投手です。石田投手は球速はそれほどでもないですが、気持ちが全面に出ていて楽しみなピッチャーです。松浦投手は持っているものは素晴らしいので、精神的に安定してくれば将来大成すると思います。
●右打者
池田 陵真 外野手 右投右打 大阪・大阪桐蔭高
*松川 虎生 捕手 右投右打 和歌山・市立和歌山高
*瀬 千皓 外野手 右投右打 奈良・天理高
高木 翔斗 捕手 右投右打 岐阜・県岐阜商高
右打者では、地方大会の準決勝・決勝戦で勝負強さを見せた池田選手が良かったです。スイングの強さでは、ともに地方大会で負けてしまいましたが、松川捕手と瀬選手が魅力的でした。高木捕手は甲子園では打てませんでしたが、地方大会でホームランを3本打ちました。捕手では、甲子園でホームランを2本打った中川勇斗捕手(京都国際高)も気になりました。
●左打者
前川 右京 外野手 左投左打 奈良・智弁学園高
田村 俊介 外野手 左投左打 愛知・愛工大名電高
阪上 翔也 外野手 右投左打 兵庫・神戸国際大付高
*阪口 楽 外野手 右投左打 岐阜・岐阜第一高
左打者では、甲子園でホームランを2本打ちミート力もある前川選手が良かったです。田村選手と坂上選手も甲子園でホームランを打ちました。この2選手は投手としても活躍しました。田村選手は、今後二刀流を目指すそうです。阪口選手は、今後の活躍が楽しみです。
夏の甲子園が終了しました。残念ですが、新チームは既に秋季大会に向けて動き出しています。そして秋季大会は、来春の選抜甲子園につながります。